めだかの学校 その他の講座
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第2回「新潟市生まれの日本画家 尾竹三兄弟―越堂・竹坡・国観―」
明治末期から昭和初期に展覧会で活躍した日本画家の三兄弟がいます。新潟市出身の尾竹越堂(えつどう、1868 ~ 1931 年)、竹坡(ちくは、1878 ~ 1936 年)、国観(こっかん、1880 ~ 1945 年)です。技巧派として展覧会で人気を博した彼らですが、型破りな人生のため毀誉褒貶の激しい画家でした。長らく日本画の歴史の中に埋もれていましたが、所縁の地、西蒲区潟東での地道な顕彰活動が実を結び、R6 年に東京で企画展が開催されました。死後もドラマティックな三兄弟を作品や資料とともに紹介します。
日時:2025年10月4日(土)10:30~12:00
講師:石垣雅美(にいがた文化の記憶館学芸員)
会場:ゆいぽーと(4階多目的スペース2)
定員:30名程度(申込先着順)
参加費:500円
※申込開始日:2025年8月20日(水)から
第3回「蕗谷虹児の作品と人生について」
モダンな女性像で一世を風靡したことで知られる蕗谷虹児(1898 ~ 1979)。10 代で日本画家を目指して上京し、20 代でパリに留学。第二次大戦中はそれまでの作風とは一線を画した新境地を開き、戦後は絵本の挿絵も数多く手がけました。長い間人気作家として活躍した虹児の作品は時代によって変化し、そのイメージは決して一葉ではありません。明治・大正・昭和という激動の時代を生き抜いた一人の画家として、その作品と人生をご紹介します。
日時:2025年11月1日(土)10:30~12:00
講師:池田珠緒(新潟県立近代美術館専門学芸員)
会場:ゆいぽーと(4階多目的スペース2)
定員:30名程度(申込先着順)
参加費:500円
※申込開始日:2025年9月24日(水)から
第4回「洲崎義郎と中村彝」
芸術家が生活をするために、後援者の存在は大きい。洲崎義郎(1888 ~ 1974)は比角村(ひすみ、現在の柏崎市)出身。資産家で、地方政治家として活躍した。1916 年、東京で洋画家中村彝(1887 ~ 1924)と出会い、以後その生活を支援する。アトリエの建築、転地療養などの高額な援助もあった。そして1920 年11 月、洲崎は中村の生前唯一の個展を柏崎で開催した。中村の紹介文を多く書き、その没後も作家顕彰に力を尽くした。最近、洲崎の思想と生涯をまとめた本も出版されたが、もう一度この先達の業績を考えてみたい。
日時:2025年12月6日(土)10:30~12:00
講師:山浦健夫(美術史研究家)
会場:ゆいぽーと(4階多目的スペース2)
定員:30名程度(申込先着順)
参加費:500円
※申込開始日:2025年10月22日(水)から
番外編「隠れた版画家 式場庶謳子」
戦後昭和30 年代、全国的に小学校の教員を中心に版画制作運動がおこりました。新潟県でもこの運動に熱心に取り組んだ人は多かったそうです。その一人が式場庶謳子(1927-2021) です。式場は当初、洋画を描いていましたが版画表現に魅了されていきます。特に六十歳半ば(1993 年頃)から七十歳初めにかけて、全国的な版画コンクールで入賞を続けるなど、専門家からは注目される存在となりました。ただ一般的には知名度が低いため、昨年の講座で初めて取り上げました。その反響は少なくなく、展覧会を求める声となり、今回のNSG 美術館での企画展開催につながりました。
日時:2025年11月22日(土)10:30~12:00
講師:山浦健夫(美術史研究家)
会場:ゆいぽーと(4階多目的スペース2)
定員:30名程度(申込先着順)
参加費:500円
※申込開始日:2025年9月24日(水)から
連携:NSG美術館
展覧会『式場庶謳子展~心を伝える~』
会期|2025年11月15日(土)~12月21日(日)※月曜休館
会場|NSG美術館(新潟市中央区西船見町5932番地561)